ということで、High and Seekのラストアイテム、
最後のコラボレーションは「KEITA MARUYAMA（ケイタマルヤマ）」でございます。
Keita Maruyama
Embroidery Reversible JKT
Order Event
もう誰もがご存知、デザイナー丸山敬太氏。
90年代にコレクションデビュー、「晴れの日に着る服・心を満たす服」をコンセプトに、
自身のブランド以外にも、ミュージシャン、俳優、舞台衣装などを数多く手掛けてきたケイタさん。
無数のブランドが消えゆく日本のファッション界で、30年間走り続けてきた御仁です。
そんな「大御所」「重鎮」とか呼ばれるレベルのケイタさんですが、御本人はいたって軽やか。
クリエイティブを追い続けて気付いたら30年経ってしまった……というところでしょうか。
ご覧ください、このKEITA MARUYAMAの、誰をもHAPPYな気持ちにしてくれる
キラキラとした夢を詰め込んだようなデザインたちを……！
手作業によるビーズ刺繍、花や星モチーフや、異素材使いのユニークさ……
もー見るたびにキュンキュン、眠っていた乙女心が引き出されるのか、
家具やクッキーひとつにしても「ぎゃわいい！」と感嘆してしまいます。
でもそれだけに、自分には全然似合わなくて手が出せなかった……！！笑
自分がこういうカワイイのを着たら、謎の威圧感が出るって想像がつきますからね。
なれないからこそ憧れる真逆の存在……それがKEITA MARUYAMAでした。
そんな「カワイイだけに着れないんじゃ！！」という私の嘆き(クレーム)に、
敬太さんが救いの手を差し伸べてくれたことで、今回のコラボレーションに発展！
なので丸山イズムはそのままに、High and Seek側に寄せていただいた感じです。
まずアイテムのベースは、40〜50年代に人気を博したスーベニアジャケット、
通称「スカジャン」です。
実はまだ10代の頃、雑誌で見かけたスカジャンを使ったスタイリングに痺れまして、
それからスカジャンはずーーーーーーーーっと探していたんです。
もう25年以上は探していた……しかし見つからなかった！！
というのも「スカジャン」て、非常にハードルが高いアイテムなんですよね。
カラフルでテラテラと光沢感のある生地感に、虎や龍などの大胆なアニマル刺繍。
ラグランスリーブに、袖襟裾もリブ仕立てというカジュアルさ。
さらに大きくご当地ワード刺繍がドン！と入っているのが、スカジャンの常識(特徴)です。
でもこれ一歩間違うと場末のヤンキーというのかな……オラオラ風味？
もちろんそれが似合う方もいるのですが、そもそものデザイン自体が、
わたくしども大人がファッションとして着るには非常に厳しいアイテムだと思います。
「では本物志向で」とヴィンテージで探すと、ボロボロなのに30万！？とかするうえに、
経年によるヘタれたシルク、糸切れから漂う物哀しいニュアンスがなんともね……。
ファッションでいくなら、それなりに清潔感がないと危険でしょう。
でもだからこそ「大人が素敵なスカジャンを着ていたら絶対カッコいい！」とも思うんです。
とはいえスカジャンのガチ復刻をしたいわけではないので、ボディはモダンに転換。
VINTAGE 50sスカジャン＋ミリタリーのMA-1からの、イイとこ取りのハイブリッドで、
大人がパリッと着られるようなブルゾンにすることに決定しました。
そしてもちろん、KEITAといえば刺繍！
30年間の歴史があるだけに、たくさんのデザイン図面が存在するKEITA MARUYAMA。
でもKEITAといえば、まずフラワーの刺繍では？
豪華なアーカイヴを見せてもらいながら、刺繍はどかどか入れたいとリクエストすると、
その場でラフデザインを起こしてくれるケイタさん。
ワクワクしますよね……。
しかし、この上の画像から半年間は音沙汰なしで放置……笑
「忘れられたのか？」と思っていたら、なんと突然に仮縫いボディが登場した！！
半年以上経ったので、ケイタさんの髪も伸びている。
さらに仮縫いボディに、ケイタさんが直接アイデアを落とし込んでくれます。
KEITA MARUYAMAにはもともとスカジャン自体はあったので、
それをベースに希望部分を変更して作ってくれるのかなと思っていたので、
仮縫いを見た時は「そんなイチからやってくれるの！？」と本当にビックリしました。
デザイナー自ら、サイズ感やディテールなども調整していただき。。
で、順調に進めば本来は昨年末にリリース予定でしたが、
生地とステッチの相性がちょっとあれで、ケイタさんNGが出て発売延期。
しかし結果的にさらに時間をかけて詰めていくことが出来ました。
生地＆糸のカラーで雰囲気が変わるので、刺繍サンプルも数回やり直し。
「丸山イズムが足りない！」なんて言いつつ最終形に近付けていきます。
ちなみに、リバーシブルです。
片面をシンプルに売れ線を狙うことも出来ましたが、そんなのはHigh and Seekらしくない！
しっかり丸山イズムを追求して、刺繍バリバリに入れたりました！！
片側のテーマは、日本の古典名作「遠山の金さん」です。
苦労話と捉えられてもいけないなと、
こうした別注づくりの経過というのはそこまでお見せしてきませんでしたが、
大量生産が主流の今だからこそ、最後にお見せしておきたいなと。
今回載せた写真と完成形では、カラーリングなどかなり変えています。
比べてみるのも面白いかも！
完成品ブルゾンは9〜10月頃のお渡し予定となります。
【店頭スケジュール】
4/20(日) 2-7PM
4/21(月) appointment only📩
4/22(火) appointment only📩
4/23(水) 2-7PM
4/24(木) 2-7PM
4/25(金) 2-7PM
4/26(土) 2-7PM
4/27(日) 2-7PM
High and Seek