About Blogger in Japan

   
Blogの下書きを整理していたら、むかし書いたけれど公開し忘れていたポストが出てきました。
そういえばこんなこと考えてたなーと。せっかくなので ご覧ください。
*3年前(2011年12月20日)に書いていたポストです。


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最近常々「ブログというメディア」について考えさせられています。

こうしてブログを続けていると、ご覧頂いたアパレル業界の方から、
展示会のお誘いや、プレス情報などのメールを頂くことがあります。
日本語ブログなので国内からメールがくるのはわかるのですが、海外からだと結構ビックリ!
特定のブランドやショップのファンサイトみたいにはなりたくないので、
自分好みでなければ載せないスタンスを取らせて頂いていますが、素敵な写真が送られてくるのは嬉しい。

くわえて、そういう海外からのメールの文面のはじまりが「Dear Editor」だったのはもの凄く印象的でした。
あと「ブログに載せる=publish」という言葉が使われていたことも。

たしかに情報を集めて切り貼りしてるという点で、ブログは「編集作業」そのものですが、
そのメールから、海外ではブログがひとつのメディアとして成立していることを強く感じさせられたわけです。

ブログは既存メディアからすると、画像などの権利関係でグレーゾーンが大きいのですが、
今は雑誌自体がオンラインでエディトリアルを大公開したりしているので、
もうそういうこと言ってる時代でなくなってるんだなぁとも感じたり。
ブランド側としては、販売できたり、PRできるのに越したことはないですしね。


ところで、このごろ日本の雑誌媒体がブロガーを抱え込みはじめているようです。
あれってプレビュー数に応じて原稿料をもらえたりするのでしょうか?
あと編集部から検閲って入らないんですかね? 
どちらにしろ当たり障りのないことしか書けなさそうですよね。

自分からすると、その状況は「雑誌媒体がWEBコンテンツを強化して広告費を得る」という、
「ブロガー=お安く使えるコンテンツ扱い」の構図に見えてしまいます。
プロのモデルより安上がりな読者モデル的な存在というか。。
もちろんブロガー本人が業界内で就職先を見つけたいとか、
タレント志望の自己PRとしてメリットがあるならいいと思いますが…。

雑誌媒体的には取引先に「今ブロガーは流行ってる」みたいな形で企画を売り込みやすいし、
企業的にもわざわざ探す必要が省けるから楽なんでしょうけど、
この人材消費型の日本独自の利益構造にはなんだかなーと思わされますね。

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前述したようにこれは3年前書いた内容ですが、現状は変わったのでしょうか?
当時と比べると、読者モデルが減ったような気はしないでもない。

ここでタイムリーに柳美里さんの「『創』休載の理由」(リンク先必読)を読んでしまい、暗澹たる気持ちになりました。
まーでもブログというメディアのおかげで、こういう話を個人レベルで発表できるようになったのはいいことですね。