Seek Your Style

      
海外の人気ブロガーがふたりが、同日に気になることを書いていたので、
彼女たちのブログの内容を要約しつつ、自分の感じたことを残しておきます。


ご紹介ひとつめは【Garance doreの「No Pressure」】。
シックな装いが得意なGarance。現在はN.Yに住んでいるフランス人ブロガーの彼女が、
友人たちの「スタイル コンシャス」な人々のエピソードを書いています。

ニューヨーカーのほとんどは、ジムに行く時は家を出る時点で全身スポーツウェア。
けれどフランスから遊びにきた友人エリザ(スタイルアイコンで有名)は「そんな格好で外出できない!」と言って、
ヨガパンツ以外はバレリーナシューズ、ピンクのコート、フェイクファースカーフ+クラッチバッグ、
もちろん真っ赤な口紅をつけてヨガに行ったとのこと。

友人の夫で、エレガントでお洒落な男性は、
「周囲にゲイと思われても気にしない、これが自分」と肉体を鍛え、服装にもこだわる。
また、ある女友達は「今日はボサボサだから、とにかくどんな場所であろうと絶対行けない!」と外出の誘いを断ります。

そしてGarance自身はというと、雨の日に適当な服装でDean&Delucaに行ってブログのファンに遭遇。
ファッションブロガーにあるまじき彼女の服装にガッカリした様子のファンから、
「写真を撮っていい?」と尋ねられて「え、えっと、今こんな服装だし…」と言い訳する事態に…!

内容をザックリまとめているので、できれば結論まで原文で読んでほしいのですが、
ブログは「住んでいる街によって、どう装おうかプレッシャーを感じたりする?」という質問で締められています。



もうひとつは【Margaret Zhangの「Normcore」】。
画像検索すればわかりますが、バリバリモード系のシドニーの大学生のMargaret。
ファッション誌やブランドと組んだりしている彼女は、最近のコレクションスナップ常連。
そして、いま話題のワード「ノームコア」とは服装だけでいえば真逆。

彼女のブログポストには、定期的に以下のような質問が飛んでくるんだとか。
「ずっとピンヒールを履いていて足が痛くならない?」
「図書館にはどういう服装で行くの?」
「ノームコアについてどう思います?」
「スタバのソイチャイラテを飲んで、自分を超クールだと思ってますか?」
「何故ファッションピープルは、そんなに自分の服装に真剣なの?」
と、とにかく余計なお世話な質問の数々……。

それらに対して、彼女は長々とした文章で「うるせーよ(ド意訳)」と言いました。
最後には「そう、ソイチャイラテ飲んでるわよ。とっても美味しいからね」。
さらに「*ストーカーたち:裸になるのはお勧めしないわよ、コルシカ島に住んでいない限りね」とも。。

コートから片側だけ肩出しでスナップされていた時には正直「??」と思ったりしたんですけど、
わたし彼女の情熱・挑戦的な姿勢が好きなんですよね。
実際モードな服装も似合ってるし。もう似合ってれば正義ですよね、ファッションて。
(彼女はまだ若いので、今後スタイルをがらりと変えていく可能性もありますが)


***ザックリまとめ***

この2つのポストに登場するセルフコンシャスな人々は、
「他者の批判否定的な視線よりも大切なものがある」という部分で共通しています。
その大切なものとは「自分の美意識を守る」こと。

ピンクのコートにフェイクファーを付けてヨガに行けば、N.Yでは珍しがられる。
ピンヒールで足が痛くなるのは当然、オーストラリアでバリモードな人ってそんなにいないから浮く。
でも、彼女たちは他人から不思議な目で見られるよりも、
その服装でいる(自分のスタイルでいる)状態のほうが精神的にも断然コンフォートだし、楽しいんだろうなと。

てことで、物理的なだけでなく精神的な面でも「自分にとってのコンフォート」を追い求めることが、
生き方・人間性を含めた「スタイル」に繋がるのよねーと思ったりしたのでした。