STAR WARS in MEXICO "FANATIC WAR"

     
今日はおもしろい写真集のご紹介。
メキシコ在住スペイン人写真家Marcel Ruisの『FANATIC WAR』です。

表紙をみればお分かりかと思いますが、人気映画「STAR WARS」のコスプレを集めた写真集。
コアなスターウォーズマニアのメキシコ人の自宅に出向き、そこでコスプレ姿を撮影するという……。
ということで、表紙のダースベイダーも普通に食卓の椅子に座っています。



で、この写真集の何が見どころって、

コスプレが完全にメキシカンクオリティなところです。

スターウォーズに詳しくない私は、見ていると「このキャラこんなんだっけ?」とかなり混乱する完成度。
こういうのは見た方が早いので、本書を少しだけご紹介させて頂きます。



ヨーダが茶色のダウンジャケット着てるじゃん……。
レイアさんは白のゴム長靴を履いてるし……コスプレって性格が出ますよね。
子どもが親(左)の趣味に巻き込まれている例です。
 

食卓の椅子の背がすべてR2-D2。もちろんベッドも特注品。
著作権なんて関係ない! こういうのをお手軽に作れちゃうのがメキシコです♡


レイアおばちゃん。こちらはブーツにも気を遣っています。
うしろのダンボール製のスポンジボブとは真逆の世界観。


家族でコスプレのビフォーアフター。
よく見ると……プラゴミ箱、アルミホイル、画用紙で作られたハリボテR2-D2。脚はナイ(笑)
横にいるユルめのヨーダが可愛いですね。これも大人の趣味に子どもが巻き込まれる例。
ハロウィンには仮装させられ、夜に連れ回される幼児がたくさんいました。


右ページのダースベイダー、胸のスイッチとか色紙貼っただけみたいな。
この人はヘルメットまで紙製で、作るの逆に大変なんじゃないかと。


ポテンシャル高すぎなおじさん。車もペイントしちゃっててファンの鏡。
写真集では彼のメイクの過程も載っています。
コスプレの時には立派な髭もピカピカに剃ります。


大切なコレクションを平気で地面に積み上げちゃうところがメキシコっぽい。
よく見ると塗装が剥げまくっているので、普段から雑な扱いをしていると思われます。


この写真集を眺めていると、全体的に「なんとなくでOK」なメキシカンクオリティが垣間見えます。
完成度云々よりも、自分がハッピーになることを目指すメキシコの国民性って好きですね〜。
ただリアルにこういう感じなので、メカニックや職人はかなりあてにならないという。

とっても残念ですが、この写真集はメキシコ以外ではまだ流通してないと思います。
Amazonでも取扱いが見つからなかったし……欲しい人いそうだけど。
ちなみに中身の文章は英語とスペイン語表記です。