"Tag" Issue

     
ストアにいる時には、つい店頭にある服を眺めてニヤニヤしてしまいます。
どれも美しくて飽きないし、見るたびに発見があるし、「1日が72時間あればもっと着ていられるのになー!」とか思っています。

先日もそんな感じで服を見ていて、気付いたことがありました。
一般的にブランドタグというと、ブランド名だけが書かれているものが多いのですが、
VETEMENTS(ヴェトモン)のタグにはそれ以外にも、アイテム名と、発表年が表記されているんです。


さらに、わざわざひっくり返したタグの裏側に、ヘッドデザイナー「Demna Gvasalia」の名が……。

それで「どうしてこういうタグにしたんだろう」と考えていたら、想像が膨らみました。

ヴェトモンのデザインチーム全員がマルジェラ出身ということは以前書きましたが、
Demnaはルイ ヴィトン、他デザイナーもセリーヌ、バレンシアガ、ジバンシィなどを経ています。
そんな業界の交代劇を身近に見てきたデザイナー達なだけに、今後チームに変化があった時にも柔軟に対応できるようタグにした……?
裏側ならヘッドデザイナーが交代しても、タグに直接影響が出ませんよね。

さらに、20〜30年先に「ビンテージ化」した時のことが想定されているのかなーとも。
こういう年代表記があると、アーカイヴとして扱われる際に便利です。
VETEMENTSは「タイムレスなクリエイション」を追求しているブランドなので、可能性は無きにしもあらず?

まぁ単純に「洋服にVETEMENTS(フランス語:服)と堂々と書いたら面白いよねー」って発想かもしれないけど!笑


タグ・ブランドロゴには、ブランドの方向性や世界観が表われるから面白いです。
使用されているフォントにもセンスが出ますよね。